施設側に問題がある可能性
転職を考える理由
介護職に就いている人が、辞めたいと思う理由をご存知でしょうか。それは、職員間の人間関係や施設運営への不満です。これらが上位を占め、離職につながる要因となっています。やはり、職場環境が最も大事な部分となるのです。そこで、施設側の問題に注目して、内容を見ていきましょう。
施設側の問題とは
介護職の方が、仕事を辞めたいと思うポイントの1つ目は、施設経営者が、介護職というものを理解していないことです。介護現場を軽視し、施設の利益を最優先に考えている場合は混乱を招きます。この場合、施設側の要求と現場の要求が違うことも多く、その対応にも悩まされます。たとえ介護の仕事経験がなくても、現場の声を汲み取ることができ、歩み寄れる施設経営者こそが理想なのです。
2つ目は、ヒヤリハットが発生した際、そのミスを個人の責任として過度な追求をする職場です。基本的な対応としては、問題が発生した状況の情報を共有し、チームとして対策を練るような形がベストです。問題が発生しても報告できない環境こそが、負のスパイラルに陥るもとなのです。
3つ目は、資格を持たない介護職員に医療行為を行わせることです。2012年の法改正後の医療行為は、講習の受講が必要な時もあり、資格がない場合にはできません。これを守らなければ大きな事故にもなりかねません。ところが、忙しく人手が足りないことを理由にして、医療行為を行わせる状況があるのです。
4つ目は、他の職種の方との関係性が上手く取れていないことです。連携が取れない状況は、その施設のあり方を問われるでしょう。特に、関わることの多い看護師と連携が取れず悩む方も多くいらっしゃいます。看護師のミスを転嫁されることや、施設経営者が看護師を介護職員より尊重する状態は、現場ではリスクになります。
他には、勤務時間外に対応を要求されたり、サービス残業を強いられたり、ハラスメントが日常化していることなども問題です。
転職を検討する
利用者の方のために介護業務に追われる日々のなか、上司から不当な扱いをされ耐え忍ぶことは辛くなります。ストレスは溜まり、心身のバランスを崩してしまうでしょう。休日があっても体の疲れが取れないような職場は、転職を検討しましょう。
さまざまな要因はありますが、働いている介護施設側に問題があると感じた場合は、迷わず転職をおすすめします。心身共に健康なことが、介護職の基本です。自分を評価してくれて、やりがいを感じる施設を探してみてください。そして、転職する際は、業界に精通するアドバイザーに頼ることも手立てです。客観的な視点で自分を判断してくれる手段として、上手く利用してみましょう。