利用者と接する際は特技を活用
やりがいが感じられなくなる瞬間
介護職は、食事、入浴、排せつといった日常生活の介助など、日々決められた業務がたくさんあります。人員不足などの影響で仕事量が増えると、利用者の方と関わる時間も減り、ただただ仕事をこなさなければならないこともあります。疲れが溜まり、気持ちに余裕がない時や単調な業務ばかりが続くと、仕事に対するやりがいや意欲が感じられなくなるでしょう。そんな時は、特技を活かして利用者の方と関わってみてはいかがでしょうか。今まで経験のあることや昔好きだったこと、ふだん何気なくやっていることなど、どんなことでもいいのです。
自分の特技を活かす方法
自分の特技、あるいは趣味はどんなことでしょうか。それを活かして、利用者の方と関わる方法を考えてみましょう。例えば、音楽が好きで、ギターやピアノなどの楽器が弾けるとします。高齢者の方は、歌うことが好きな人も多いですし、大きな声をだして歌うことは健康の維持にもつながります。昔なつかしい歌を生の伴奏で歌えば、きっと喜ばれるでしょう。自分の特技を活かすことで、日々の単調な業務に変化がおこり、仕事に対するやりがいや意欲を見出せるでしょう。
利用者の方との関わり方
音楽以外にも、特技を活かす方法はたくさんあります。植物を育てるのが好きな人は、野菜や花を育ててみてはいかがでしょうか。日々の成長や収穫を、利用者の方とともに楽しむことができますし、苗などを買いにお店へでかけるのも、利用者の方にとっては良い気分転換になります。
料理が得意な人は、利用者の方と一緒におやつ作りや簡単な料理を楽しめます。特に女性の利用者の方の多くは、長年家事を経験しています。一緒に料理をすることで、昔やっていたことを思い出す人や、昔のことを教えてくれる人もいるはずです。普段の生活では見られない顔を、発見できるのではないでしょうか。
創作系が得意な人は、季節ごとの飾り物を作って玄関やホールなどを飾り付け、みんなで楽しむのも良いでしょう。また、将棋や囲碁、麻雀などができるという人は、特に男性の利用者の方から重宝されることがあります。少しでも経験がある人は、利用者の方から教えてもらいながらやってみるのも良いでしょう。利用者同士のコミュニケーションの場にもなり、皆さんに喜んでもらえるはずです。
さまざまな形で特技を活かすことは、仕事に対する意欲を高め、やりがいを見出すことにもつながります。